10月末のことですが、、、
プリズン・サークルという映画を
観てきました。
実は2月にも観ていて
そのとき初めて知るいろんな事実に
とても衝撃を受け、
上映後の意見交換会があったおかげで
皆さんと感想をシェアし合い
心の整理が出来た、という感じでした。
今回は、監督がいらっしゃると聞き
それはぜひ直接お話をうかがいたいと
またまた観に行ったのでした。
この映画を知らない方へ簡単にご説明。
↓ ↓ ↓
島根県にある刑務所「島根あさひ社会復帰センター」
が舞台となっているドキュメンタリー。
ここは2008年に開設された
官民協働の先端的な男子刑務所。
食事搬送の自動化など様々なことが先端的ですが、
なにより新しいことは、
「TC(回復共同体)」という教育プログラムを
進める日本で唯一の刑務所だということ。
このプログラムに2年間カメラが密着し、
服役する彼らが新たな価値観や生き方を
身につけていく姿を克明に描き出していく。
このプログラムでは
受刑者同士が円になり
対話することにより
自らが抱える痛みを見つめたり
与えた被害を自覚したりする。
前回も思ったのですが
やはり今回も「対話」の大切さを
とても強く感じました。
そして今回さらに深く感じたことが、
これまで言葉にできなかった感情を
思い出して口にすることの大切さ。
受刑者の方々の
幼い頃の辛い経験、過酷な環境、
悲しかった感情…
潜在意識の中の奥深くに溜まっていて
触れずに押し殺してきたもの。
それを出していいんだよ
ここは安全な場所なんだよ
そう思える場所があることが
誰にとっても大切で必要だと思った。
自分の中に無意識に刷り込まれていること
あたり前だと思っていることを
本当にそうなのか?
と考えることも大切だなと思う。
なにを感じたか
どう思ったか
自分の感情というものを意識して
誰かと話したり書き出したり
そういうことをする機会を持つ。
誰もが安心して語れる場所があると
負の連鎖を断つことが
できるかもしれない
そんな風に思った。
それはいっときではなく
継続して必要な環境
坂上監督のお話でも
そういうサポートしてもらえる場所
繋がりがあることが重要だと
出所したあとの彼ら自身も
話していたそう。
罰を与えたり
押さえつけることでは
本当の更生には繋がらない。
2020年に公開されたこの映画
いま、あちこちで上映されているそう。
刑務所が舞台ではあるけれど
刑務所についての映画ではありません。
犯罪者と呼ばれる彼らが抱く
感情や葛藤などは
私たちの中にも多かれ少なかれあるもの。
何も変わらない、違わない。
お近くの会場で
是非ご覧になってみてください。
12月2日から渋谷の
シアター・イメージフォーラムで
アンコール上映決定とのこと!!
詳細はHPをご覧ください。
↓ ↓ ↓
映画プリズン・サークル公式ホームページ
https://prison-circle.com/